研究課題
本研究では、舞踊のモーションデータを用いて複数のダンサーの振付を生成し、舞踊の群集シミュレーションを行うことを目的としている。本年度は10~30名程度のグループのダンスを対象とし、主に群集舞踊のフォーメーションの分析と、特定の舞踊を対象としたシミュレーションシステムの開発を行った。1、群集シミュレーションに用いるフォーメーションを分析し、振付をアレンジする方法を考案した。定型的な群舞としてバレエを対象とし、古典作品に出現する幾何学的なフォーメーションパターンと、フォーメーションの遷移パターンを分析した。また、定型的でない群舞としてコンテンポラリーダンスを対象とし、グリッドマップを用いてダンサーの衝突を回避する手法を考案した。さらに、群舞を自然に見せるためのアレンジ手法として、動作の連動と、音楽に合わせたタイミングのずれの付加を考案した。2、ゲームパッドを用いたバレエ群舞シミュレーションシステムを開発した。本システムは、仮想ステージ上にCGダンサーを対話的に配置することでシミュレーションを行うものである。システムの機能として、左右対称配置、異なるフォーメーションへの再配置、シミュレーション結果の再生などを実装した。本システムにより、バレエの群舞で用いられる一般的なフォーメーションとその遷移が再現できることを確認した。3、小グループによるコンテンポラリーダンスの群舞を想定し、モーションクリップの連結による群舞シミュレーションシステムの開発を行った。ダンサーの衝突回避手法と、群舞を自然に見せるためのアレンジ手法を実装し、システムの改良を行った。コンテンポラリーダンスの動作10個を用いて30名程度の群集舞踊を生成し、提案した衝突回避手法とアレンジ手法がある程度有効であることを確認した。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
インタラクション2011論文集
巻: vol.2011, no.3 ページ: 389-390
電子情報通信学会技術研究報告
巻: vol.110, no.381 ページ: 249-252
映像情報メディア学会誌
巻: vol.65, no.2 ページ: 218-223
Proc.of International Conference on Cyberworlds 2010
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