本年度は、化学式検索を行うための手法の検討、および、(独)物質・材料研究機構で稼働中の材料データベースの機能拡張を行うべく、ユーザの検索行動の解析を行った。また、最終年度のため、研究のまとめを行った。 1、化学式検索を行うための手法の検討 XMLの検索については少量のデータに対しては素早い検索が可能であるが、ウェブ空間のような大量のデータに対しては必ずしも高速に検索できないため、効率良く検索を行う手法についての検討を行う。 データベースに格納する化学式をXML形式で格納する手法の検討、および、XMLの検索については少量のデータに対しては素早い検索が可能であるが、ウェブ空間のような大量のデータに対しては必ずしも高速に検索できないため、効率良く検索を行う手法についての検討を行った。また、XQueryなどの問合せ言語を用いる手法の検討を行った。さらに、化学記号を含むウェブページの検索手法についても検討を行った。 2、システム利用状況の把握 (独)物質・材料研究機構で稼働中の高分子データベース(PoLyInfo)の機能拡張を行うべく、システムの解析、および、アクセスログの解析を昨年に引き続き行った。また、実際に物質・材料の研究を行っている研究者に利用してもらった。アクセス数や利用ユーザ数が上昇しており、解析結果から新たな知見を得ることができた。 3、研究のまとめ システム構築に関する研究成果については国際会議に論文が1件採択され、アクセスログ解析に関する研究成果については、国内の学会論文誌に論文が1件採択されるなど、研究の最終年度に研究成果を発表することができた。
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