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2009 年度 実績報告書

小売りサービスにおける大規模データと熟練従事者の経験を統合した計算モデルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 21700179
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

石垣 司  独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, 産総研特別研究員 (20469597)

キーワードサービス工学 / 大規模データ / ID-POSデータ / 計算モデル化
研究概要

本研究は小売サービスの現場で観測される大規模な購買履歴データと熟練サービス従事者の経験を統合した計算モデルを構築することを目的としている。ここでは小売サービスの中でもデパートを対象に研究を推進した。初年度では、デパートの購買履歴データである大規模なID-POSデータ(1年間分の約3,000,000件の購買履歴情報)を取得した。このデータを用いて顧客行動の計算モデル化を行うために顧客と商品のセグメント化を確率的な潜在クラス分析法を導入することで実行した。このセグメント化技術では適度に購買・被購買パターンの情報を保持したまま、顧客と商品の分類を自動的に発見できることを確認した。また、サービス従事者の経験として天気や曜日などの状況依存性を考慮するための情報も計算モデル化のための変数として利用した。顧客のデモグラフィック属性、顧客と商品の自動セグメント、状況依存的変数からその確率的構造をベイジアンネットワークにより計算モデル化し、その構造から顧客行動に関する知見の抽出を行った。また、推定されたベイジアンネットワークの構造から、購買行動は状況依存的変数から大きな影響を受けることが分かった。以上の研究成果はデパート以外の小売サービス業で観測・保存されているID・POSデータに対しても水平展開や発展的応用が可能な技術である。本研究の成果は平成21年度データ解析コンペティション日本マーケティングサイエンス学会ID付きPOSデータ活用部会において発表し優勝を獲得した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] PLSAとベイジアンネットによる百貨店ID-POSデータからの知識発見2010

    • 著者名/発表者名
      石垣司
    • 学会等名
      経営科学系研究部会連合協議会データ解析コンペティション
    • 発表場所
      NTTデータ(東京都)
    • 年月日
      2010-03-26
  • [学会発表] PLSAとベイジアンネットによる百貨店ID-POSデータからの織発見ツール2010

    • 著者名/発表者名
      石垣司
    • 学会等名
      経営科学系研究部会連合協議会データ解析コンペティション
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2010-03-13
  • [学会発表] 顧客-基本アイテムセグメントと購買状況・行動の確率的構造の発見法2010

    • 著者名/発表者名
      石垣司
    • 学会等名
      経営科学系研究部会連合協議会データ解析コンペティション
    • 発表場所
      中央大学(東京都)
    • 年月日
      2010-02-06
  • [学会発表] サービス工學と痔素列・多変量データ解析2009

    • 著者名/発表者名
      石垣司
    • 学会等名
      非線形時系列に対する現象数理学の発展シンポジウム
    • 発表場所
      明治大学(東京都)
    • 年月日
      2009-11-19

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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