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2010 年度 実績報告書

大局情報と局所情報の適応的な統合と相互補正に基づく画像認識

研究課題

研究課題/領域番号 21700189
研究機関名城大学

研究代表者

堀田 一弘  名城大学, 理工学部, 准教授 (40345426)

キーワード大局特徴 / 局所特徴 / 統合 / 画像認識 / カテゴリ識別 / シーン識別 / 文脈情報
研究概要

今年度は3年計画の2年目であり、昨年度得られた成果を基に研究を進めた。前年度に提案した局所特徴集合のカーネル主成分分析により得られた部分空間の各軸への射影長を2値化した特徴量の局所的な相関を用いた認識法には問題点があった。それは2つの2値特徴が(0,1),(1,0),(0,0)の場合には局所相関を取ると0になってしまうというものであり,有益な情報を捨ててしまっている可能性が高い。そこで,局所的な共起特徴を抽出できるように拡張し、(1,1),(1,0),(0,1),(0,0)を全て違う特徴量として扱うようにした。この方法をシーンカテゴリ識別に適用し,13シーンカテゴリを含むデータベースを用いた実験によりその有効性を示した。
また、局所的な情報表現と文脈情報のような大局的な情報表現を各々カーネル主成分分析により実現し、それらを重みづけ統合する方法を提案した。シーン識別や対象識別においては画像の見えが変化するため、局所的な情報が有効である場合と大局的な見えが有効である場合がある。
どちらが有効であるかは事前には分からず,画像が入力されてからでないと判断できないので、一般的には事前の学習により得られた統合重みを固定して使用する。ここでは、サンプル毎に最適な重みが異なることを実験により確認し、簡単な重み付けの方法を用いることにより識別精度が向上することを示した。今後は入力画像を識別するために有効な重みを適応的に選択する枠組みを導入し、相互に補正しながら推論を深めていく方法を実現する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Local AutoCorrelation of Similarities with Subspaces for Shift Invariant Scene Classification2011

    • 著者名/発表者名
      K.Hotta
    • 雑誌名

      Pattern Recognition

      巻: 44 ページ: 794-799

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Integration of Reconstruction Error Obtained by Local and Global Kernel PCA with Different Role2011

    • 著者名/発表者名
      K.Hotta
    • 雑誌名

      International Conference on Computer Graphics, Visualization and Computer Vision(WSCG2011)

      巻: 19 ページ: 91-98

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Scene Classification Using Local Co-occurrence Feature in KPCA Space of Local Blob Visual Words2010

    • 著者名/発表者名
      K.Hotta
    • 雑誌名

      International Conference on Pattern Recognition (ICPR2010)

      巻: 20 ページ: 4230-4233

    • 査読あり
  • [学会発表] Visual Wordsから構築したカーネル主成分空間内での局所共起特徴を用いたシーン識別2010

    • 著者名/発表者名
      堀田一弘
    • 学会等名
      画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2010)
    • 発表場所
      釧路
    • 年月日
      2010-07-28

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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