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2010 年度 実績報告書

多彩な歌唱表現を自動学習する制御性に優れた歌唱音声合成システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 21700191
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

酒向 慎司  名古屋工業大学, 工学研究科, 助教 (30396791)

キーワード歌唱合成 / 隠れマルコフモデル / 歌唱データベース
研究概要

表現力豊かな歌唱音声合成手法の探求を目的として、隠れマルコフモデル(HMM)に基づいた歌唱合成の研究を進めている。この技術は、与えられた任意の歌唱曲の楽譜から自動的に歌声音声を合成する用途だけでなく、コンテンツ制作支援という側面においても寄与するものである。本年度では、前年に収録した女性1名、著作権の失効した楽曲60曲を対象とした歌唱音声データベースの整備を実施した。また、その歌唱データベースに基づいて、新たな女性歌唱者の歌唱合成モデルを構築し歌唱音声の多様化を進めた。なお、当該データベースは、品質や規模としても研究用データとして有用性が高く、研究用途として公開予定である。別の実施項目として、歌唱音声を多様化する観点から、歌唱者の個人性と歌唱モデルの関係について調査した。HMM歌唱合成の枠組みでは、モデルパラメータを柔軟に変更することで歌唱音声を加工することができる利点があるが、モデルを学習した歌唱データ提供者の本来の個人性が、変更後の歌唱音声においてどの程度保持されるかについて検討された事例はこれまでにない。そこで、歌唱合成モデルにおけるスペクトルと基本周波数を制御するパラメータを変更し、それによって歌唱者の本人らしさがどの程度維持されるかを、合成歌唱からの主観評価によって調査した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Automatic Song Composition form Lyrics with Singing Voice Synthesizer2010

    • 著者名/発表者名
      Satoru Fukayama, Kei Nakatsuma, Shinji Sako, Takuya Nishimoto, Nobutaka Ono, Shigeki Sagayama
    • 雑誌名

      Proc.of Intersinging

      ページ: 1-4

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Automatic Song Composition from the Lyrics exploiting Prosody of the Japanese Language2010

    • 著者名/発表者名
      Satoru Fukayama, Kei Nakatsuma, Shinji Sako, Takuya Nishimoto, Shigeki Sagayama
    • 雑誌名

      Proc.of Sound and Music Computing Conference (SMC)

      ページ: 299-302

    • 査読あり
  • [学会発表] HMM歌声合成におけるパラメータ毎の話者性の反映に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      大木久徳, 酒向慎司, 北村正
    • 学会等名
      電子情報通信学会2011年年総合大会
    • 発表場所
      東京都市大学(東京)
    • 年月日
      2011-03-14
  • [学会発表] HMM歌唱合成のための歌唱データベースの構築2010

    • 著者名/発表者名
      酒向慎司・北村正
    • 学会等名
      日本音響学会2010年秋季研究発表会
    • 発表場所
      関西大学(吹田)
    • 年月日
      2010-09-16

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公開日: 2012-07-19  

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