研究概要 |
本研究では,簡易脳波計測器を製作し,人間の生理的欲求・習慣的欲求および官能評価の研究を行うために,21年度は脳波計測装置の確立を行なった.研究を遂行するにあたって,21年度はFP1箇所のみを測定するセンサを用いて生体情報をAD変換ボードか6取り込み,バンドパスフィルタによつて医学的に有意な周波数を取得する簡易脳波計測器を製作する.簡易脳波計測器は,多くの電極をもつ従来の脳波計測器を用いた際と同等の計測を可能にした測定器として設計する.さらに得られる脳波に対してSimple-FLDAを用いたオンライン特徴抽出システムを用いて脳はとノイズに分類し,脳波から生理的欲求・習慣的欲求をパターンとして分類する前に前処理を行なうことで,意味のある信号のみを取り出すことができた.本アルゴリズムを用いることで,人間の生理的欲求(トイレに行きたい,食事を取りたい)の脳波を検出することができた.また生理的欲求には15Hzおよび18Hzが重要である事が解明された.また習慣的欲求(喫煙や飲酒)の脳波をそれぞれ分類することも成功した.ただし,周波数領域でどの周波数が重要であるか特定するまでには至らなかった.これらに関しては次年度解明予定である.
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