超指向性音源を用いた局所的スピーチ・プライバシー保護システムの開発と試作

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21700238
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 感性情報学・ソフトコンピューティング
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 為末 隆弘 山口大学, 大学情報機構, 助教 (00390451)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: スピーチ・プライバシー / 指向性音源 / マスキング / 聴取成績 / 心理評価

研究概要

小規模診療所の待合室付近での問診,税務署窓口での納税相談など会話の秘話性が必要とされるオープンスペースにおいてスピーチ・プライバシーを保護するための手段として,マスキング用雑音を用いて音声をマスクする方法について検討した。空間内の限られた領域にマスキング用雑音を提示できる超指向性音源を用いた新たなサウンドマスキングシステムを構築し,音響実験で得られた実測データをもとにシステムの有効性を確認した。

研究成果

• [雑誌論文] The effect of direction of masking sound on speech privacy evaluation (2011)
  • 著者名/発表者名: Takahiro Tamesue, Tetsuro Saeki, Yuichi Kato
  • 雑誌名: Proceedings of the 40th International Congress and Exposition on Noise Control Engineering ページ: 1-7
  • 査読あり
• [雑誌論文] A study on physiopsychological evaluation of noise during mental memory tasks (2010)
  • 著者名/発表者名: Takahiro Tamesue, Hiroki Takahashi, Haruka Kamijo, Kazunori Itoh, Tetsuro Saeki
  • 雑誌名: Proceedings of the 20th lnternational Congress on Acoustics ページ: 1-5
  • 査読あり
• [学会発表] 精神作業時の有意味・無意味騒音が聴覚事象関連電位に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 菊屋卓也
  • 学会等名: 日本音響学会2012年春季研究発表会
  • 発表場所: 神奈川大学横浜市
  • 年月日: 2012-03-13
• [学会発表] アレイスピーカを用いた遠隔講義・会議システムに関する実験的考察 (2012)
  • 著者名/発表者名: 為末隆弘
  • 学会等名: 第7回日本感性工学会春季大会
  • 発表場所: サンポートホール高松高松市
  • 年月日: 2012-03-02
• [学会発表] パラメトリックスピーカを用いたスピーチプライバシー保護に関する一考察 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中林想太
  • 学会等名: 日本音響学会2011年秋季研究発表会
  • 発表場所: 島根大学松江市
  • 年月日: 2011-09-20
• [学会発表] スピーチプライバシー評価尺度の構成に関する一考察 (2011)
  • 著者名/発表者名: 為末隆弘
  • 学会等名: 日本音響学会2011年春季研究発表会
  • 発表場所: 早稲田大学東京都
  • 年月日: 2011-03-09
• [学会発表] 超指向性スピーカを用いたスピーチプライバシー保護に関する実験的考察 (2010)
  • 著者名/発表者名: 井町尚義
  • 学会等名: 日本音響学会2010年秋季研究発表会
  • 発表場所: 関西大学大阪府吹田市
  • 年月日: 2010-09-15
• [学会発表] 有意味・無意味騒音が精神作業者に及ぼす影響の脳波による定量評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 上條春香
  • 学会等名: 生体医工学シンポジウム2010
  • 発表場所: 北海道大学北海道
  • 年月日: 2010-09-10
• [学会発表] 音声とマスキング用雑音の到来方向がスピーチプライバシー評価に及ぼす影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 中林想太
  • 学会等名: 日本音響学会騒音・振動研究会
  • 発表場所: 山口大学宇部市
  • 年月日: 2010-06-25
• [学会発表] 音声とマスキング用雑音の到来方向がスピーチプライバシー評価に及ぼす影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 為末隆弘
  • 学会等名: 第54回システム制御情報学会研究発表会
  • 発表場所: 京都リサーチパーク京都市
  • 年月日: 2010-05-20
• [学会発表] マスキング用雑音の到来方向がスピーチプライバシー評価に及ぼす影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 為末隆弘
  • 学会等名: 日本音響学会2010年春季研究発表会
  • 発表場所: 電気通信大学武蔵野市
  • 年月日: 2010-03-08
• [学会発表] マスキング音の到来方向とスピーチプライバシー評価の関係に関する一考察 (2009)
  • 著者名/発表者名: 井町尚義
  • 学会等名: 平成21年度電気・情報関連学会中国支部連合大会
  • 発表場所: 広島県立大学庄原市
  • 年月日: 2009-10-17
• [学会発表] マスキング音の到来方向とスピーチプライバシー評価の関係 (2009)
  • 著者名/発表者名: 井町尚義
  • 学会等名: 日本音響学会騒音・振動研究会
  • 発表場所: 浜松市楽器博物館浜松市
  • 年月日: 2009-08-07
• [図書] Hearing loss, Chapter 3 : A prediction method for speech audibility taking account of hearing loss due to aging under meaningless noise (2012)
  • 著者名/発表者名: Takahiro Tamesue
  • 総ページ数: 16
  • 出版者: IN-TECH