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2010 年度 実績報告書

書字運動における暗黙知と個人性の因果性解析

研究課題

研究課題/領域番号 21700243
研究機関千葉工業大学

研究代表者

真部 雄介  千葉工業大学, 情報科学部, 助教 (50514783)

キーワード暗黙知の / ソフトコンピューティング / 個人性 / 書字 / 身体知
研究概要

本研究は,書字動作における「暗黙知の明示化」と「暗黙知と個人性との関連性の明示化」が目的である.本研究における暗黙知とは,腕・首などの筋電位データ,着座時の圧力データ,筆跡文字軌道,筆圧,筆速などのデータ間に見出される協調的因果関係のことを指し,個人性とは,本人と他人を判別することができる特徴や知識の集合のことを指す.研究期間内に達成することは,(1)どのデータとどのデータに協調関係があるのか明らかにする,(2)協調関係を具体的に知識化する,(3)協調関係に個人性はあるのか明らかにする,の3点である.
上記3点の達成を目指し,腕・首などの筋電位データ,着座時の圧力データ,筆跡文字軌道,筆圧,筆速,筆記具の傾きなどの計測を行い,複数時系列間の協調関係を発見する実験を行っている.今年度に達成した事項および新たに明らかとなった問題等は以下の点である.
1.応用上のメリットを鑑み,電子タブレットデータを用いて書字データ間の因果関係の定量化およびその定量における個人性検出の可能性について検証した.
2.定量化法としてRQA法を用い,定量として%RECを用いた実験の結果,筆圧時系列と高度時系列間において,本人と他人の区別ができる可能性がある(t検定において有意な差がある)ことが分かった。
3.また,別のベンチマークデータを用いた実験ではY軸筆跡軌道時系列と筆圧,X軸とY軸の筆跡軌道時系列間において個人差が見出された,すなわち,書かれる文字やデータによって個人性が含まれる関係性が異なることがわかった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Perceptual Functions for Context-Awareness of an Office Worker2010

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Manabe, Hiromichi Saito, Keisuke Akiyama, Ryotaro Ikeda, Satoshi Kanda, Kenji Sugawara
    • 学会等名
      9th IEEE International Conference on Cognitive Informatics
    • 発表場所
      Beijing (china)
    • 年月日
      20100707-20100709
  • [図書] "Chapter 16 Analyzing Coordinate Relations in Handwriting Activity : Tacit Skill and Individuality", in Kansei Engineering and Soft Computing : Theory and Practice, pp.287-3022010

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Manabe, Kenji Sugawara
    • 総ページ数
      412
    • 出版者
      Engineering Science Reference

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公開日: 2012-07-19  

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