• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

クォータニオンニューラルネットワークによる色彩情報処理システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21700259
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

礒川 悌次郎  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70336832)

キーワードクォータニオン / ニューラルネットワーク / 連想記憶 / 射影学習 / 局所逐次学習 / Hebb学習 / 複素ニューラルネットワーク
研究概要

本研究課題は,超複素数の1つであるクォータニオンを導入したニューラルネットワークモデル(以下QNN)について,その情報処理能力の理論的解析ならびに実工学問題に向けた実装面での問題解決を行うことが目的である.本課題は,(1)クォータニオンニューラルネットワーク(QNN)による3次元情報を記憶可能な連想記憶システムの構築,(2)QNN連想記憶システムによる複数カメラからの動画像における人物追跡システムの構築,(3)量子ニューラルネットワークおよびQNNを融合させたニューラルネットワークモデルの構築,の3副課題から構成されている.
H21年度においては,上記課題(1)に関連して,連想記憶システムにおけるパターン記銘手法について検討を行った.パターンを記銘させる場合において,互いに相関が存在する,すなわち非直交なパターンの記銘は連想記憶システムにおいて大きな問題となっている.そこで,従来のいわゆる実数型のニューラルネットワークモデルにおいて提案されている射影学習ならびにその一実装手法である局所逐次学習について,QNNならびに複素ニューラルネットワークへの拡張を行った.射影学習は非直交なパターン群を直交パターン群に写像し,それをHebb学習により連想記憶システムに埋め込むことによりパターン記銘を実現する.この手法では一度に多くのパターンを記銘することが可能であるが,記銘の過程において巨大な擬逆行列を算出する必要がある.局所逐次学習においては,繰り返しパターンを提示し,ニューラルネットワークにおけるニューロン間の結合荷重を逐次的に更新する.この手法では擬逆行列を求める必要がなく,かつ記銘させるパターン毎にその記銘度合いを調節することも可能である.QNNならびに複素ニューラルネットワークにおいてこれらの記銘手法を実現するにあたり,それらの安定性・収束性の証明を行った.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 高次元ホップフィールドニューラルネットワークにおける逐次学習スキームの検討2009

    • 著者名/発表者名
      礒川悌次郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会・非線形問題研究会
    • 発表場所
      屋久島環境文化村センター(鹿児島県熊毛郡)
    • 年月日
      2009-11-14
  • [学会発表] An Iterative Learning Scheme for Multistate Complex-Valued and Quaternionic Hopfield Neural Networks2009

    • 著者名/発表者名
      Teijiro Isokawa
    • 学会等名
      Intemational Joint Conference on Neural Networks (IJCNN2009)
    • 発表場所
      Westin PeachTree Hotel(アトランタ・アメリカ)
    • 年月日
      2009-06-18

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi