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2011 年度 実績報告書

クォータニオンニューラルネットワークによる色彩情報処理システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21700259
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

礒川 悌次郎  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70336832)

キーワードクォータニオン / シナジェティックコンピュータ / ニューラルネットワーク / 連想記憶
研究概要

H23年度においては,連想記憶の一つであるシナジェティックコンピュータ(以下SC)について,その複素数値化を行ったモデルによる画像想起性能を精査した.
SCによる連想記憶システムにおいては,システムの各要素の挙動が隷属原理により支配されており,それらによるマクロな挙動は秩序パラメータと呼ばれる実変数により表される.これらのシステムでは全てのパラメータは実数で表現されているが,位相・振幅情報や色彩情報を自然に表現することが困難である.そこでH22年度において,SCの各パラメータを複素数で表現するとともにパラメータ更新則を全て定義し直すことにより,SCを複素数値化した.この複素SCにおけるノイズ耐性や安定性について,実画像を記銘,想起させる実験を行うことにより評価し,その結果,複素SCは実SCよりも高い想起性能を持つことを示した.また,2つの画像を混合して生成した画像についてもそれらを峻別することが可能であることを示した.これらの結果については,国際学会(IJCNN)にて発表するとともに論文としても計測自動制御学会に投稿し,論文集に採録されている.
今後の課題として,パラメータをクォータニオンにより表現したSCについて,その構成を行うとともに,カラー画像などの3次元情報を記銘することにより性能評価を行う予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 複素シナジェティックコンピュータの想起性能2011

    • 著者名/発表者名
      松井伸之, 木村允謙, 礒川悌次郎
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集

      巻: vol.47, no.11 ページ: 563-570

    • URL

      http://www.sice.or.jp/kaishi/ronbun/ron2000/ron201111.htm

    • 査読あり
  • [学会発表] 高次元連想記憶モデルとその基本特性2011

    • 著者名/発表者名
      礒川悌次郎
    • 学会等名
      第1回コンピューテーショナル・インテリジェンス研究会
    • 発表場所
      京都工芸繊維大学(京都府京都市)
    • 年月日
      2011-09-30
  • [学会発表] On Retrieval Performance of Associative Memory by Complex-valued Synergetic Computers2011

    • 著者名/発表者名
      T.Isokawa
    • 学会等名
      International Joint Conference on Neural Networks (IJCNN2011)
    • 発表場所
      San Jose, California (USA)
    • 年月日
      2011-08-03
  • [学会発表] 可換クォータニオンに基づく多値ホップフィールドニューラルネットワーク2011

    • 著者名/発表者名
      礒川悌次郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会・ニューロコンピューティング研究会
    • 発表場所
      神戸大学(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2011-07-25

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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