研究概要 |
(1) 前年に引き続き課題2のデータ収集を行い、最終的に追加を含め19人の被験者から記録を行った。内容については前年度の研究実地計画のまま変更していない。 (2) 課題1の解析結果において、運動前の前頭葉・頭頂葉内側における準備脳活動がW課題時のの早期意思群、後期意思群とで相関してしていることが示唆されていたが、さらに時間・周波数分析の結果の信号源推定のために最小ノルム法の変法(sLoreta法)による信号源推定を行い、更に分散共分散行列を用いてDynamic imaging of coherent sourcesと同様の手法により脳内での信号パワーの変化とW時間との相関を計算したところ、左右の中心溝近傍から頭頂葉背外側にかけての領域において運動開始2秒前を中心にW時間との相関が高い傾向が見られた。 (3) 課題2の解析結果において、運動前準備脳活動の信号源推定のために最小ノルム法の変法(sLoreta法)による信号源推定を行い、T時間との相関を計算したところ、運動前1秒から運動開始直前にかけて右補足運動野に優位に高い相関を認めた。一方、P時間は右頭頂葉後方との相関が強かった。時間・周波数分析の結果の信号源推定のために分散共分散行列を用いてDynamic imaging of coherent sourcesと同様の手法により脳内での信号パワーの変化とT,P 時間との相関を計算したが著明な変化は認めなかった。 (4) これらの結果をまとめて発表準備中である。
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