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2010 年度 実績報告書

機械学習による高次元小標本データ解析法の開発と暗号解読への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21700308
研究機関九州大学

研究代表者

川喜田 雅則  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教 (90435496)

キーワード統計的学習理論 / n<<p問題 / 変数選択 / 変数選択
研究概要

1.密度比推定を用いた半教師付き回帰法
前年度に提案した密度比推定量に基づく半教師付き回帰法の性能について以下のことを証明した。まずラベル付きデータの標本数をnとする。このとき提案法のリスクをオーダー(1/n)の項まで評価すると、教師付き回帰(最小二乗推定量)のリスクと比較して、モデルが間違っている場合は減少すること及びそうでなければ等しいことを証明した。また、半教師付き回帰では正しいモデルが間違っているときでも、モデルが間違っている場合の解析が重要であることも示した。
2.Chapelleらが提案した「小標本回帰のためのモデル選択基準」の二つの誤りを指摘した。また、Chapelleらは提案した基準がADJよりリスクの意味でわずかに劣ることを報告している。しかし我々は上記の誤りを修正した結果、いくつかの実験でChapelleらの基準の方がリスクが小さくなることを明らかにした。
3.半教師付き回帰のためのモデル選択基準
前年度で1の方法についてラベル付きデータの標本数が少ないときでも有効なモデル選択基準を提案した。しかしモデルが正しい場合は1の半教師付き回帰法は最小二乗推定量を改良しないため、このモデル選択基準でモデルを選んだとしてもリスクは改善されない。しかし1の半教師付き回帰法に用いる重みを、上記のモデル選択基準により適応的に修正すると常に最小二乗推定量のリスクが改善できることを示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] A note on model selection for small sample regression2010

    • 著者名/発表者名
      Kawakita, M.Oie, Y.Takeuchi, J.
    • 雑誌名

      Proceedings of International Symposium on Information Theory and its Applications 2010

      ページ: 112-117

    • 査読あり
  • [学会発表] 密度比推定を用いた半教師付き回帰法の改良2010

    • 著者名/発表者名
      川喜田雅則, 竹内純一
    • 学会等名
      情報理論とその応用シンポジウム2010
    • 発表場所
      信州松代ロイヤルホテル
    • 年月日
      20101130-20101203
  • [学会発表] 大標本仮定を必要としない半教師付き回帰のモデル選択2010

    • 著者名/発表者名
      川喜田雅則, 竹内純一
    • 学会等名
      第13回情報論的学習理論ワークショップ(IBIS)
    • 発表場所
      東京大学駒場キャンパス
    • 年月日
      20101104-20101106
  • [学会発表] Semi-supervised learning in view of estimating functions2010

    • 著者名/発表者名
      Kawakita, M., Takeuchi, J.
    • 学会等名
      Information Geometry And Its Applications III
    • 発表場所
      University of Leipzig
    • 年月日
      20100802-20100806

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公開日: 2012-07-19  

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