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2010 年度 実績報告書

二分グラフによる転写調節ネットワークの数理モデル化

研究課題

研究課題/領域番号 21700327
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

ホセ ナチェル  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (60452984)

キーワード生体生命システム情報学 / 複雑ネットワーク科学 / 転写調節ネットワーク / 数理モデル / データ分析
研究概要

本研究では、転写制御ネットワークとncRNA相互作用において、構造と頂点が持つ分子機能の関係についての分析を行う。分析の対象は有機体S.cerevisiaeの転写ネットワーク、および同有機体のncRNA相互作用ネットワークとする。対象のネットワークは公開されているデータベースより作成する。転写制御ネットワークは遺伝子発現の制御を行う転写因子(TFs)と制御される標的遺伝子によって定義される転写制御のデータから作成した。ncRNA相互作用ネットワークは、ncRNAとタンパク質の機能的相互作用データを利用している。分析には2つのパラメータと最適なアルゴリズムを用い,ネットワークが2つの異なる機能クラスに属するときの頂点の分布を特定した。この結果,転写制御ネットワークとncRNA相互作用ネットワークの双方において,ネットワーク構造と機能の関係がランダムな分布とは大きく異なることが示された。このことから,ncRNA分子が転写制御機能に関係している可能性が考えられる。
また、関連研究では、1,000個以上の有機体のマルチドメインタンパク質における情報解析と数理モデル化が研究された。21年度に開発した類似数理モデルを用い、マルチドメインタンパク質における内部重複ドメイン過程の役割を明らかにした。最終的に、病原体分子パターンによって誘導される遺伝子を同定するため新たな手法が開発された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] The role of internal duplication in the evolution of multi-domain proteins2010

    • 著者名/発表者名
      J.C.Nacher, M.Hayashida, T.Akutsu
    • 雑誌名

      BioSystems Elsevier

      巻: 101 ページ: 127-135

    • 査読あり
  • [学会発表] On the relation between structure and biological function in transcriptional networks and ncRNA-mediated interactions2011

    • 著者名/発表者名
      J.C.Nacher, N.Araki
    • 学会等名
      2011 IEEE International Conference on Bioscience, Biochemistry and Bioinformatics, pp.348-352
    • 発表場所
      Peninsula Excelsior Hotel (Singapore)
    • 年月日
      2011-02-28
  • [学会発表] Identifying genes induced by different pathogen-associated molecular patterns2011

    • 著者名/発表者名
      J.C.Nacher, V.B.Ryabov
    • 学会等名
      2011 Annual International Conference on Bioinformatics and Computational Biology, pp.25-30
    • 発表場所
      Hotel Fort Canning (Singapore)
    • 年月日
      2011-02-28

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公開日: 2012-07-19  

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