研究課題
若手研究(B)
我々はこれまでに、in vitroでM16メタロプロテアーゼnardilysin(NRDc)がαセクレターゼ(ADAM9、ADAM10、TACE/ADAM17)を活性化し、アミロイドβペプチド(Aβ)の産生を抑制することを明らかにした。今回、脳でのNRDc発現量が約3倍に増加しているNRDcトランスジェニックマウス(NRDc-Tg)と約半分に減少しているNRDcヘテロ欠損マウス(NRDc+/-)の作製に成功し、アルツハイマー病(Alzheimer's disease ; AD)モデルマウス(APP-Tg)との交配により、in vivoでのNRDc発現量とAD病態との関連を検討した。APP/NRDc-TgはAPP-Tgと比べてアミロイドプラークの減少が認められたことから、NRDcがin vivoでもαセクレターゼ活性化因子として機能していることが明らかになった。APP/NRDc+/-に関しては現在解析中である。
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Neurosci. 12
ページ: 1506-1513
http://kyoto-u-cardio.jp/kisokenkyu/sentan-bunshi/