研究概要 |
本研究では,大脳基底核と大脳皮質とを繋ぐ脳のループ回路を考慮した歩行モデルを構築し,健常者およびパーキンソン病(PD)患者の歩行パターンを再現した.最初に歩行データを詳細に解析し,若年健常者と高齢健常者の歩き方の違い,高齢健常者と高齢PD患者の歩き方の違いを特徴付ける指標を求めた.次に,脳ループ回路と神経振動子からなるモデルを構築し,コンピュータシミュレーションで高齢健常者と高齢PD患者の下肢の歩行動作を再現した.脳ループ回路のふるまいを変えることで,歩行の制御が変わることを確かめた.
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