研究課題
若手研究(B)
膠芽腫は広範囲に周囲の脳に浸潤性増殖を示すため、腫瘍範囲の推定が困難な腫瘍である。ほとんど全ての腫瘍細胞がEGFR遺伝子の増幅を示す症例に関しては、CISH法の増幅反応を用いることにより、個々の腫瘍細胞を同定することが可能である。膠芽腫の辺縁部では、EGFR遺伝子の増幅が腫瘍マーカーとなったが、中心部の腫瘍細胞と比較すると細胞異型が軽く、反応性に増生するグリア細胞との差異が乏しく、形態学的情報のみでは腫瘍細胞と同定する事は困難だった。