研究概要 |
CAPSタンパク質が有芯小胞分泌のどのステップに関与するかを詳細に検討した。その結果、以下のことが分かってきた。 (1)CAPSはPHドメインを介してGolgi体膜に結合する。(2)CAPSとPHドメインの結合性はC2ドメインによって制御されている。(3)CAPSはクラスII ARFタンパク質(ARF4,ARF5)のN末に結合する。(4)CAPSはGDP結合型のARFに結合する。(5)CAPSとARFの結合をブロックした場合、有芯小胞マーカータンパク質であるクロモグラニンはゴルジ体に集積する。(6)同様のクロモグラニン集積はCAPSおよびARFをノックダウンした場合にも起こる。 以上より、CAPSタンパク質が有芯小胞のtraffickingに関与するメカニズムが分かってきた。
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