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2009 年度 実績報告書

iPS細胞を用いた緑内障再生医療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21700423
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

吉田 哲  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00365438)

キーワード幹細胞生物学 / 再生 / 修復
研究概要

緑内障は、遺伝的要因や眼圧の上昇などの環境的要因により、網膜神経節細胞が細胞死を起すことにより発症する。申請者は主に、iPS細胞を網膜神経節細胞に分化誘導して移植する再生医療を研究しているが、生体内において自然に起こっている網膜神経節細胞の再生についても解析を行なっている。既にげっ歯類において、NMDAを投与して網膜神経節細胞死を誘導した時ミューラー細胞が幹細胞として働くことが報告されているが(Osakada et al.,2007)。しかし、その分子機構は不明である。そこで、申請者は、申請者自身が膵臓において幹細胞で発現していることをみいだしたEpiplakinl遺伝子が、NMDAを投与網膜においてどのような発現パターンをしめすかを調べた。その結果、胎児期においてEpipllkinlは網膜神経節細胞、ミューラー細胞を含む7種類の網膜細胞を分化する網膜幹細胞に発現しており、成体においてはNMDA投与前からミューラー細胞、双極細胞、網膜神経節に発現していた。NMDAを投与すると、ミューラー細胞における発現が上昇したことから、ミューラー細胞が幹細胞として働くために関与していることが示唆された。このことは、iPS細胞を網膜神経節細胞に分化誘導して移植するのではなく、ミューラー細胞に分化誘導したから移植することができることを示唆した。この成果は、Journal of Japanese Ophthalmology誌に報告するとともに、OIST Workshopにて発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Expression of Epiplakinl in the developing and adult mouse retina2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshida T., et al.
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Ophthalmology 54

      ページ: 85-88

    • 査読あり
  • [学会発表] Expression of Epiplakinl in the developing and adult mouse retina2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshida T., et al.
    • 学会等名
      OIST Workshop, Retina : Neural Stem Cell and Photoreceptor Degeneration
    • 発表場所
      Okinawa Institute of Science and Technology
    • 年月日
      20091109-20091112

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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