研究課題
若手研究(B)
微小針電極や光ファイバーを間に貫通させることが可能なメッシュ状の皮質脳波計測法(ECoG)用電極を東京大学工学部と共同で開発した。ECoG用電極の間に微小電極を複数貫通させてサルの下側頭葉に埋め込み、注視課題中の視覚応答の同時計測を行った。 それぞれの記録を用いてデコーディング解析を試み、顔情報(視覚刺激が顔画像であるか否か)から、顔の視角度(正面顔であるか左右側面であるか)や動物種(サルであるかヒトであるか)などの比較的細かな情報まで、ほぼ同程度成績で読み出すことができた。ECoG電極で微小電極アレイと同等の視覚情報が読み出せること、また大脳皮質の機能を損なわずECoG電極の隙間よりを複数の微小プローブが刺入可能なことが確認された。大脳皮質において光遺伝学的手法を用いた多点刺激系と多点電気生理学的記録系の組み合わせへの応用に有意義な成果を得た。
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Frontiers in Systems Neuroscience in press