サル-ウサギ異種間クローン胚の培養にはサル受精卵で使用されるCMRL-1066液が適していることを示した。また、分裂中期のサル体細胞を用いた核移植では、ウサギ未受精卵への移植後に体細胞核は分裂中期像を維持した。分裂中期にある体細胞を用いたとき、活性化法としてイオノマイシンとサイクロヘキシミドの複合処理が適していることを明らかにした。さらにプロテアソーム阻害剤であるMG132を用いることで異種間核移植胚の8細胞期への発生は改善されることを明らかにした。卵の採取が難しい動物種において、異種間核移植は基礎的な技術の検討に利用できることを示した。
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