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2009 年度 実績報告書

分子標的超音波造影剤を用いた非侵襲的分子イメージング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21700516
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

大谷 健太郎  独立行政法人国立循環器病研究センター, 再生医療部, 流動研究員 (50470191)

キーワードマイクロ・ナノデバイス / 薬学 / 生体分子 / 超音波 / 分子イメージング
研究概要

本年度は、ボスファチジルセリン(PS)を殻成分に含有する微小気泡(Sonazoid)の表面にAnnexin V、アビジンービオチン結合を介して抗体を接着できるか否かについて検討した。Annexin VはCa^<2+>依存的にPSを認識する分子として知られているため、始めにCa^<2+>添加がSonazoidに影響を及ぼすか否かについて検討した。その結果、Ca^<2+>を添加することでSonazoid気泡は安定性を失い、明らかな気泡数の減少が観察された。これは、陰性に帯電し安定しているSonazoid表面がCa^<2+>により電気的に中和されることで気泡としての安定性を失った結果だと考えられる。そこで、気泡数の減少が最低限になるようなCa^<2+>濃度を実験的に見出し、抗体を接着させる実験へと移行した。Annexin V、アビジンービオチン結合を仲介させることにより、Sonazoidの殻表面に抗体を接着させることが可能であった。しかしながら、SonazoidとAnnexin Vの結合保持のためにはCa^<2+>が必要不可欠であり、その結果出来上がった分子標的気泡の気泡数は非常に少数であった。これらの結果より、PSとCa^<2+>依存的に結合するAnnexin VはSonazoidを基盤とした分子標的気泡の作成には不適である可能性が示唆された。そこで、Ca^<2+>非依存的にPSと特異的に結合する分子であるLactadherinに着目し、Lactadherinを用いた分子標的気泡の作成に着手している。予備的検討の結果から、Lactadherinを介した令子標的気泡の作成可能性が示唆された。今後in vitroやin vivoにおける検討へ移行していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Development of antibody-carrying microbubbles based on clinically available ultrasound contrast agent for targeted molecular imaging.

    • 著者名/発表者名
      Kentaro Otani(大谷健太郎), Kenichi Yamahara(山原研一)
    • 雑誌名

      Molecular Imaging and Biology (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] Development of Antibody-carrying Microbubbles Based on Clinically Available Ultrasound Contrast Agent for Targeted Molecular Imaging.2009

    • 著者名/発表者名
      大谷健太郎(Kentaro Otani)
    • 学会等名
      AHA Scientific Sessions 2009
    • 発表場所
      米国(オーランド)
    • 年月日
      2009-11-16
  • [学会発表] Sonazoidを基盤とした分子標的微小気泡の開発2009

    • 著者名/発表者名
      大谷健太郎
    • 学会等名
      第35回コントラストエコー研究会
    • 発表場所
      梅田スカイビルタワーウエスト36Fスペース36
    • 年月日
      2009-08-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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