• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

イメージングを用いた神経筋コンパートメントの機能解明と可塑性の多角的評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21700544
研究機関札幌医科大学

研究代表者

谷口 圭吾  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (90381277)

キーワードリハビリテーション / 評価学 / イメージング
研究概要

リハビリテーションを進めるうえで骨格筋の有する可塑性の解明とその評価方法の確立は、運動機能障害・運動器機能不全の実態解明や早期発見に加え、効果的な治療・予防のプログラム開発に不可欠である。本研究では、筋機能的磁気共鳴映像法を用い、ヒト生体の腓骨筋において運動動作に伴う筋動員パターンを定量的にマッピング解析することで当該筋の神経筋機能特性を明らかにした。筋の動員様相といった機能的情報の分析が可能な横緩和時間(transverse relaxation time: T2)の測定を運動前後に実施した結果、安静時と比較し足関節底屈動作で有意なT2値の変化を認めた。また、底屈運動に関わる下腿の諸筋群の動員パターンを定量的に分析し、下腿筋間で比較検討した結果、当該筋は腓腹筋内側頭に次いで大きい貢献を示し、重要な役割を担うことが確認された。更に、空間的な筋活動分析に用いた機能イメージングは比較的小さな筋の詳細な分析においても妥当な評価法であることが明らかとなった。当該年度の後期では、エラストグラフィー技術をはじめとしたリアルタイム超音波エコーイメージングを用いて、機能マッピングされた単一筋を指標にその形態・形状、組織性状、組織弾性および循環動態を可視化・定量化するための評価方法を検討した。各評価項目における計測の信頼性を検証した結果、検者内の再現性が概ね良好であることが確認された。また、エラストグラフィーによる筋組織性状の可視化は明瞭で、定性的な分析が可能であることが明らかとなった。一方、筋組織の弾性に関わるストレインの定量的分析には、ファントムによる基礎検討を要し、生体内組織の標準化に用いるリファレンス物質の作成が重要であることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 超音波補正音速計測による骨格筋の組織性状評価の検討2009

    • 著者名/発表者名
      谷口圭吾, 片寄正樹
    • 雑誌名

      体力科学

      巻: 58巻 ページ: 602-602

    • 査読あり
  • [学会発表] 超音波音速補正機能を用いた下腿三頭筋の組織音速定量の信頼性検討2009

    • 著者名/発表者名
      谷口圭吾, 片寄正樹
    • 学会等名
      第34回日本運動療法学会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京)
    • 年月日
      2009-06-21

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi