研究課題
平成21年度の研究計画に基づき、Webページの情報提示のためのレイアウト提示部とテキスト提示部のプロトタイプの作成を主な研究活動とした。●レイアウト提示部についてJavaScriptを用いて、Webページのレイアウトブロックを取得し表示するプログラムを作成し、実際に様々なWebペーシのレイアウトブロックの分析を行った。結果として、小さなブロックが多用されており、すべてのブロックを提示することは、かえって利用者の混乱を招き、現実的でないという結論に至った。提示すべきブロックのレベルの判定と、その提示手法のあり方が今後の課題となる。●テキスト提示部についてJavaScriptとWAI-ARIAのLive Regionを用いて、Webページ内の文章の読み上げ制御プログラムを作成した。しかしながら、この手法では細かな制御ができず、非常に不自然な読み方になってしまう。実装方法としては容易であるため、提示方法の調査のためのプロトタイプ作成等には向いているが、より実用的なシステム作成のためには、ブラウザのプラグインや専用ブラウザといったものが適しているという結論に至った。●仕様の作成レイアウト提示部とテキスト提示部を合わせたプロトタイプとしてFingerSkitterというソフトウェア仕様を作成した。これは、Webページから利用者が必要な情報を迅速に得ることを第一の目的としたもので、ページ内に必要な情報があるかどうかの判断、ページ内の必要な情報にたどり着くという2種類の読み上げインターフェイスを提供するものである。これはICCHP2010において、発表することが決定している。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
ICCHP 2010, Computers Helping People with Special Needs (未定)