研究概要 |
本研究では,動作範囲が限定されるリハビリ訓練に対象を絞ることで,従来の動作計測装置のようなセンサや反射マーカ,色つきマーカなどを身体に取り付けることなく,運動の計測が可能な方法を検討することを目的とした.具体的には,カメラで撮影された影像から人間の3次元動作を抽出することである. 平成23年度も引き続き「カメラ撮影を考慮したリハビリ訓練環境の構築」と「カメラ画像を用いた計測方法の検討」を行うこととした. 平成22年度はカメラの動作速度が上がらず,撮影そのものが思うようにできなかったため,今年度は周辺の装置変更や設定変更を試みた.VGAサイズで若干の改善が見られたものの,本来の性能まではまだ出ていない.一方で,精度検証用のモーションキャプチャシステムの整備は進めることができ,上肢運動を行う際のマーカ取り付け場所などの検討ができた.また,比較用に取得したモーションキャプチャデータを用いて,別の方法で解析した結果をまずは発表することにした.
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