研究概要 |
運動技能の指導・学習場面では,他者と同じように練習を行ってもなかなか技能の向上が認められない学習者が見受けられる。このような学習者は,「運動不振」と呼ばれるが,その改善策については十分な知見が得られていない。そこで,運動不振を呈する学生の体育授業における「つまずき」経験,視覚的能力及び体力を調べた結果,以下のことが明らかとなった。 1)運動不振学生の「つまずき」経験として,短距離走が苦手,走→跳の系列的動作が苦手,ボール投げが苦手,ボールの軌道が予測できない,恐怖心がある,等のことが挙げられた。 2)運動不振学生は,眼と手の協応動作等の視覚的能力が低い。 3)運動不振学生は,50m走や上体起こし等の体力が低い。
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