本研究は、イギリスを中心に欧米で着目されつつあるダンス教育法LOD(ランゲージ・オヴ・ダンス; Language of Dance)に着目し、幼児の豊かな身体表現力を養うツールとしての、日本の教育現場への導入の可能性を検討するものである。本年度取り組んだ研究作業は主に二つある。 (1)実践に向けたLODテキストの語彙の問題の整理 第一に、国内外のLOD専門家とともに、LODの教科書Your Move : A New Approach to the Study of Movement and Dance second edition (2008 (1983年初版の改訂版)日本語訳の検討作業を進めた。著者であるA.H.Guestを日本招聘し、日本語訳のニュアンス等について最終確認の作業を行った。 (2)幼児を対象とした予備的実践 第二に、幼児(4歳~5歳)用のLODプログラム案を組み立てた。これを音羽幼椎園にてA.H.Guest氏に予備実験として実践してもらった(於:文京区音羽幼稚園 2010年2月18日)。
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