研究概要 |
本研究は,次の3つの研究課題を設定して研究を進めた。 第1の研究課題は,国内外の先駆的な教員養成カリキュラムとそのアセスメント・モデルについて調査することである(研究課題(1))。第2の研究課題は,科研(基盤B)にて開発した「実践的指導力」の能力規準を踏襲し,体育教師の力量形成に寄与する知識や能力,そして態度(価値観)の具体的なルーブリックを開発する(研究課題(2))。第3の研究課題は,教員養成における体育科目と教育実習,そして学部と大学院のカリキュラムの連結を視座において,開発した体育教師の力量規準を各段階で実証し,アセスメント・モデルで検証する(研究課題(3))。 1年目の本年度は,研究課題(1)を中心に遂行した。とりわけ,国外では,シンガポールのNIE(国立教育学院)へ訪問し,関係者に研究課題に関するインタビュー調査を実施し,資料も収集した。そのインタビュー内容や資料収集したデータを元に,論文を作成している最中である。一方,教育実習に関する調査結果は,日本スポーツ教育学会にて発表し,その成果をまとめつっある。さらに,本研究に関連する成果の一部を『学校教育』に掲載した。 来年度は,研究課題(2)を遂行とともに,国内の教職大学院を中心としたカリキュラムや実習システム,並びに国外にてアメリカ合衆国の教員養成の質保証にて調査を進める予定である。
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