研究概要 |
本研究は,次の3つの研究課題を設定して研究を進めた。第1の研究課題は,国内外の先駆的な教員養成カリキュラムとそのアセスメント・モデルについて調査することである(研究課題(1))。第2の研究課題は,科研(基盤B)にて開発した「実践的指導力」の能力規準を踏襲し,体育教師の力量形成に寄与する知識や能力,そして態度(価値観)の具体的なルーブリックを開発する(研究課題(2))。第3の研究課題は,教員養成における体育科目と教育実習,そして学部と大学院のカリキュラムの連結を視座において,開発した体育教師の力量規準を各段階で実証し,アセスメント・モデルで検証する(研究課題(3))。 3年目である本年度は最終年度であり,研究課題(3)を中心に遂行し,研究課題(2)の未調査の部分にも着手した。とりわけ,国外では,アメリカのミシガン州立大学へ訪問し,関係者に研究課題に関するインタビュー調査を実施し,資料も収集した。そのインタビュー内容や資料収集したデータも参考にしながら,雑誌論文3件や図書1件を作成し報告している。また,本研究の成果を国内だけにとどめるのではなく,積極的に国際学会で発表を2件行った。 その結果,わが国の教員養成の質保証におけるアセスメント・モデルの一部を実証的に検討し,最終的には体育教師の力量形成を補完していくアセスメント・モデルを開発することができた。
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