「生活世界における身体知」の包括的理論モデルの創出

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21700607
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 身体教育学
• 研究機関: 東海大学
• 研究代表者: 田中 彰吾 東海大学, 総合教育センター, 准教授 (40408018)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 身体性哲学 / 身体知 / 生活世界 / 現象学 / 身体論 / メルロ=ポンティ

研究概要

身体知とは、「身体が知っている」タイプの知識を指す。身体知は、たんに運動スキルに限定されるものではなく、生活世界におけるさまざまな人間的経験にかかわるものである。本研究計画は、現象学的方法にもとづいて、身体知を包括的に理解する理論的な枠組みを創出することを目指した。この目標を実現するため、身体図式の三つの主要な側面(身体運動、空間行動、身体的相互作用)について詳細に記述した。この記述を通じて、身体が「知の主体」として生成するプロセスを明らにした。

研究成果

• [雑誌論文] 生きられる空間-空間を考えるための方法論的観点 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 雑誌名: 学校空間の研究 巻: 第3号 ページ: 6-12
• [雑誌論文] 身体イメージの哲学 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 雑誌名: Clinical Neuroscience 巻: 第29巻8号 ページ: 868-871
• [雑誌論文] 身体知としてのアフォーダンスと学校空間論 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 雑誌名: 学校空間の研究 巻: 第1号 ページ: 5-9
• [雑誌論文] 身体知の形成-ボールジャグリング学習過程の分析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾, 小河原慶太
  • 雑誌名: 人体科学 巻: 第19巻第1号 ページ: 69-82
  • 査読あり
• [雑誌論文] 心理的身体と身体知-身体図式を再考する (2009)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 雑誌名: 人体科学 巻: 第18巻第1号 ページ: 01-12
  • 査読あり
• [学会発表] 知の主体としての身体身体知研究の諸相 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 身体教育研究会シンポジウム
  • 発表場所: 明治大学
  • 年月日: 2012-03-22
• [学会発表] 描画コミュニケーション実験に関する予備調査報告 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 2011年度第3回身体知研究会
  • 発表場所: 東海大学
  • 年月日: 2012-03-10
• [学会発表] 絵画を見る経験をめぐって (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 2011年後期・第5回ユング心理学研究会
  • 発表場所: 東京大学
  • 年月日: 2011-12-01
• [学会発表] 自己の身体についての神経現象学的考察-ラバーハンド錯覚と離人症の対比 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 日本心理学会・第75回大会
  • 発表場所: 日本大学
  • 年月日: 2011-09-15
• [学会発表] A Phenomenological View of the Theory of Mind (2011)
  • 著者名/発表者名: Shogo Tanaka and Masahiro Tamachi
  • 学会等名: 30th International Human Science Research Conference
  • 発表場所: University of Oxford, United Kingdom
  • 年月日: 2011-07-28
• [学会発表] 他者理解の科学と現象学-心の理論から間身体性へ (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 2010年度第3回身体知研究会
  • 発表場所: 東海大学
  • 年月日: 2011-02-26
• [学会発表] 身体知の形成過程-ジャグリング学習を題材として (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 2010年度第2回Workshop of Sports Biomechanics
  • 発表場所: 東海大学
  • 年月日: 2010-12-03
• [学会発表] 身体図式と身体イメージの区別-その現象学的考察 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 日本心理学会・第74回大会
  • 発表場所: 大阪大学
  • 年月日: 2010-09-21
• [学会発表] 身体知における心と身体 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 第61回心の科学の基礎論研究会
  • 発表場所: 明治大学
  • 年月日: 2010-07-17
• [学会発表] ラバーハンド錯覚を考える (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 2010年度第1回身体知研究会
  • 発表場所: 東海大学
  • 年月日: 2010-05-29
• [学会発表] 身体知はどのように形成されるか-ボールジャグリングの習得過程 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾, 小河原慶太
  • 学会等名: 2009年度第2回身体知研究会
  • 発表場所: 東海大学
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] 身体知としてのアフォーダンスと学校空間論 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 日本教育学会・第68回大会
  • 発表場所: 東京大学
  • 年月日: 2009-08-29
• [学会発表] 身体に宿る知性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田中彰吾
  • 学会等名: 2009年度第1回身体知研究会
  • 発表場所: 東海大学
  • 年月日: 2009-05-30
• [学会発表] The Notion of Embodied Knowledge and Its Range (2009)
  • 著者名/発表者名: Shogo Tanaka
  • 学会等名: International Society for Theoretical Psychology, 2009 Conference
  • 発表場所: Nanjing Normal University, China
  • 年月日: 2009-05-15
• [図書] Theoretical Psychology : Global Transformations and Challenges, Shogo Tanaka. Chapter 15 : The notion of embodied knowledge (2011)
  • 著者名/発表者名: Paul Stenner, et. Al
  • 総ページ数: 149-157
  • 出版者: North York : Captus University Publications
• [図書] あたらしい茶道のすすめ,田中彰吾,第5章2節:身体知としての茶道-茶道の心理学 (2009)
  • 著者名/発表者名: 黒川五郎
  • 総ページ数: 258-275
  • 出版者: 現代書林
• [備考] 日本語「Body of Knowledge」
  • URL: http://www.geocities.jp/body_of_knowledge/index.html
• [備考] 英語「Embodied Knowledge」
  • URL: http://embodiedknowledge.blogspot.jp/