• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

内臓知覚を指標とした運動の適応効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 21700611
研究機関公立大学法人山形県立米沢女子短期大学

研究代表者

加藤 守匡  公立大学法人山形県立米沢女子短期大学, 健康栄養学科, 准教授 (20399330)

キーワード内臓知覚 / 中強度運動 / 胃拡張刺激
研究概要

胃などの消化管器で生じる運動機能低下や知覚異常及び知覚閾値低下は内臓知覚として求心性に自律神経系を介して中枢へと伝搬される。迷走神経束の8割から9割は求心性線維であり、胃などの消化管活動は脳から胃、胃から脳へと相互的調節を受けている。そのため、胃などの消化管器は身体的・心理的ストレスの影響を受けやすい臓器でもある。これまでの報告から運動は消化管ホルモンに対する感受性や胃活動を高めることが示されており、運動が内臓知覚閾値を変動させ求心性入力及び中枢を介した消化管機能の調整も想定される。本研究は、ラットを用い、胃内にバルーンを用いた胃拡張刺激から一過性の運動が内臓知覚閾値に及ぼす影響を検討した。6週令のWistar系雄ラットを搬入後、予備飼育を行いトレッドミルによる走行学習後に実験を行った。胃拡張刺激は、20m/minで30分間の走行運動後及び運動無しのコントロール条件後に胃瘻管からバルーンを胃内に挿入しAnimal barostat装置を用いて0.2ml/sec.の速度でバルーンの拡張を行い、その反応を評価した。また、運動開始及び運動終了時点でラット尾静脈より採血を行い、血中乳酸値、血糖値を測定した。運動条件では、血中乳酸値は安静時0.94±0.08mM、運動終了後は1.71±0.22mMであり安静時に比較し運動後に有意な増大を示した。血糖値は安静時84.0±7.66mg/dl、運動終了後は84.2±5.60mg/dlであり有意な変化は認められなかった。胃拡張刺激による反応の差異は運動条件、コントロール条件間に差異は見られなかった。中強度運動後では、胃そのものの拡張による知覚変動は生じないこと推察された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Water drink test refletcs the physical fittness levele and the psychological condition2011

    • 著者名/発表者名
      Kato M
    • 学会等名
      88th Annual Meeting of the Physiological Society of Japan and the 116th Annual Meeting of the Japanese Association of Anatomists
    • 発表場所
      Yokohama, Japan
    • 年月日
      2011-03-29
  • [学会発表] 内臓知覚と運動能力及び心理的状態との関連について2010

    • 著者名/発表者名
      加藤守匡
    • 学会等名
      第65回日本体力医学会大会
    • 発表場所
      千葉商科大学(千葉県)
    • 年月日
      2010-09-18
  • [図書] 運動生理学のニューエビデンス2010

    • 著者名/発表者名
      編者:宮村実晴、分担執筆(7章-2)加藤守匡
    • 総ページ数
      464
    • 出版者
      真興交易医書出版部

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi