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2011 年度 実績報告書

内臓知覚を指標とした運動の適応効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 21700611
研究機関山形県立米沢女子短期大学

研究代表者

加藤 守匡  公立大学法人山形県立米沢女子短期大学, 健康栄養学科, 准教授 (20399330)

キーワード内臓知覚 / 最大飲水テスト / 運動トレーニング
研究概要

胃を含めた消化管からの求心性入力は内臓知覚と言われ、消化管運動機能やエネルギー代謝、情動的反応とも関連深い。これまでの報告から運動トレーニングは胃活動を改善させること、さらに不安や抑うつ気分を軽減させることが示されており定期的運動の実施は内臓知覚を改善させる可能性がある。過去、100ml/minの速度で行う最大飲水負荷テストを内臓知覚の指標と運動能力及び心理指標との関連を検討した結果、最大飲水量は脚筋力及び有酸素能力との関連で有意な正の相関関係、POMSより評価した疲労や抑うつとの関連では有意な負の相関関係が認められた。本研究は、2か月間の中強度の運動トレーニングを行い、運動トレーニングが内臓知覚に及ぼす影響を検討した。被験者はトレーニング群10名(身長:157.1±4.3cm、体重:54.9±6.0kg、BMI:22.3±2.7)非トレーニング10名(身長:158.9±5.1cm、体重:54.1±5.6kg、BMI:21.4±1.9)とした。各被験者はトレーニング期間前後に有酸素能力及び脚筋力、心理指標の測定と最大飲水負荷テストを行った。トレーニング群の有酸素能力測定時に換気性作業閾値(Ventilation Threshold ; VT)を判定し、VT強度で20分間の自転車運動を週3日間実施した。トレーニング群の最大酸素擦取量及び脚筋力、抑うつはトレーニング前にトレーニング後に有意な改善が認められた。また、最大飲水量もトレーニング前に比較しトレーニング後に有意な増大を示した。以上のことから、定期的運動トレーニングは運動能力や心理的抑うつと共に内臓知覚をも改善させることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Characteristics of maximum performance of pedaling exercise in recumbent and supine positions2011

    • 著者名/発表者名
      Kato M, Tsutsumi T, Yamaguchi T, Kurakane S and Chang H
    • 雑誌名

      Journal of Sports Science and Medicine

      巻: 10 ページ: 491-497

    • 査読あり
  • [学会発表] Exercise performance capacity and fatigue are related to gastric sensation2011

    • 著者名/発表者名
      Kato M
    • 学会等名
      7th Congress of the Federations of Asian and Oceanian Physiological Societies
    • 発表場所
      Taipei, Taiwan
    • 年月日
      2011-09-12

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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