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2009 年度 実績報告書

力の調節からみた実打と素振りの違い

研究課題

研究課題/領域番号 21700628
研究機関東洋大学

研究代表者

金子 元彦  東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (40408977)

キーワード打動作 / バドミントン / 実打 / 素振り / トレーニング論 / 主観的努力度
研究概要

本研究課題は、力の調節からみた実打と素振りの特徴を明らかにし、それに基づいたトレーニング論的意義を提示することを目的としている。従来の関連研究ではオーバーヘッド・ストロークを中心に中学生および大学生プレイヤーを対象としてフィードされたシャトルを実打した際の力の調節について検討してきたので、本年度においては、オーバーヘッド・ストロークにおける素振りとクローズド・スキル的な要素の高いアンダーハンドでのサービス様な打撃による力の調節様相について検討した。研究代表者らが進めてきた主観的努力度の調節を指示することで、力の調節を行なわせた。被験者は大学生プレイヤーであった。
素振りの場合、主観的努力度の増減に伴ってヘッドスピードが直線的な対応を示したことから、ある程度意図的な力の調節が可能であるとの示唆を得た。先行研究の実打と比較すると、素振りの場合には主観的努力度とヘッドスピードの相対値の間の差が、実打に比べて少なかった。アンダーハンドでのサービス様な打撃による力の調節様相についても、主観的努力度の増減に伴ってシャトル速度の相対値が直線的な対応を示したことから、ある程度意図的な力の調節が可能であるとの示唆を得た。先行研究のオーバーヘッド・ストロークによるオープンスキル的な場合と比較すると、低い努力度で極端に低いシャトル速度を記録するタイプの対応性を認めたケースを複数認めたことが特徴的であった。
内省報告について検討すると、先行研究も含めて実打の場合には、インパクトの打感や感触がその打撃の正否等を判断する材料になっている傾向が強く、素振りの場合には、運動そのものの時間的あるいは、空間的な認識に基づく報告が多いという特徴が見られた。
今後もデータ収集を進めるとともに、力の調節からみた実打と素振りの特徴を明らかにし、それに基づいたトレーニング論的意義を提示できるよう検討を進めたい。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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