指導の言説構成過程と所産-協働可能性と問題-

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21700643
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: スポーツ科学
• 研究機関: 甲南女子大学 (2010-2011); 九州ルーテル学院大学 (2009)
• 研究代表者: 梅崎 高行 甲南女子大学, 人間科学部・総合子ども学科, 准教授 (00350439)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 競技スポーツ / 教授学習過程 / 社会文化的視点 / 選手名を呼ぶ行為 / 相互的なバイアス構成イアス構成 / 自己成就的予言 / 発達の機会としてのスポーツ / 錯覚・脱錯覚

研究概要

競技スポーツにおける指導の相互的なバイアス構成-指導者によるコーチングの偏りと選手による指導の歪んだ認知-に着目した。バイアス構成は,選手の学びと指導者の教えにブレーキをかける。この影響を最小にするため,第三者のかかわりについて検討した。とりわけ保護者については,従来から選手に対する過剰な働きかけが指摘される。錯覚とよばれるこうした働きかけを,脱錯覚的なものへと整える意義について議論された。

研究成果

• [雑誌論文] サッカー指導における相互的なバイアス構成の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行
  • 雑誌名: 教育心理学研究 巻: 第58巻 ページ: 298-312
  • 査読あり
• [学会発表] サッカー指導にみられる偏りの追従的検討(4) (2011)
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行
  • 学会等名: 第37回日本スポーツ心理学会
  • 発表場所: 福山大学
  • 年月日: 20111120-21
• [学会発表] 指導者の期待と選手の自己成就的予言 (2011)
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行・名取洋典
  • 学会等名: 第53回日本教育心理学会
  • 発表場所: 北翔大学
  • 年月日: 20110724-26
• [学会発表] バイアス構成の回避を意図したアクションリサーチの効果-サッカー指導者を対象として- (2011)
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行
  • 学会等名: 日本発達心理学会Social Motivation研究分科会関東動機づけ研究会(2011年度4月例会)
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 2011-04-09
• [学会発表] サッカー指導における動機づけの構成-関係論的視点からの検討- (2010)
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行
  • 学会等名: 第37回日本スポーツ心理学会
  • 発表場所: 福山大学
  • 年月日: 20101120-21
• [学会発表] サッカー指導にみられる偏りの追従的検討(2)-偏りを回避する協働の「物語」・「科学」的根拠 (2010)
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行・名取洋典
  • 学会等名: 第74回日本心理学会
  • 発表場所: 大阪大学
  • 年月日: 20100920-22
• [学会発表] サッカー指導におけるクロスロード終わらない対話 (2010)
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行
  • 学会等名: 第74回日本心理学会
  • 発表場所: 大阪大学
  • 年月日: 20100920-22
• [学会発表] サッカー指導にみられる偏りの追従的検討(1) (2010)
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行・名取洋典
  • 学会等名: 第52回日本教育心理学会
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 20100827-29
• [学会発表] サッカー指導にみられる偏りの追従的検討(3) (2010)
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行・名取洋典
  • 学会等名: 第8回スポーツ動機づけ研究会
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 20100529-30
• [学会発表] Construction process of coach's narrative : The possibility and problem of coach's cooperation (2009)
  • 著者名/発表者名: UMEZAKI TAKAYUKI
  • 学会等名: The 12th International society of sports psychology World Congress of sport psychology
  • 発表場所: Marrakesh
  • 年月日: 20090617-21
• [学会発表] サッカー指導における指導の相互バイアス的構成 (2009)
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行
  • 学会等名: 第7回スポーツ動機づけ研究会
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 20090530-31
• [図書] Chapter11スポーツ心理学1.スポーツ心理学における動機づけ2.コーチング3.チームビルディング4.心理的スキルトレーニング5.身体活動の開始と継続,動機づけ心理学キーワード
  • 著者名/発表者名: 梅崎高行・遠山孝司・名取洋典・荒井弘和・松本裕史
  • 出版者: 金子書房(印刷中)