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2009 年度 実績報告書

心理力動的理解に基づくトップアスリートの心理サポート-描画法を手がかりとして-

研究課題

研究課題/領域番号 21700648
研究機関独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター

研究代表者

武田 大輔  独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学研究部, 研究員 (10375470)

キーワード心理力動 / 描画法 / トップアスリート / 心理サポート
研究概要

本邦でのアスリートに対する心理サポートのアプローチとして,スポーツカウンセリングが挙げられるが,これは臨床的ないしは準臨床的問題・課題も対象としていることから,サポートにおいては,意識レベルだけでなく,無意識的なレベルにまでアスリートの理解を広げる必要がある.
そこで本研究では,描画法を用いてトップアスリートの内的世界の特徴を把握すること,そしてさらに彼らの競技力向上・実力発揮に伴う内的変容要因を明らかにすることを目的とした.
主な方法論としては,個別事例についての集団スーパービジョンでの事例検討を採用した.また風景構成法に対する一般臨床家からの解釈仮説,読み取りを行った.
複数の事例の検討を行ったが.その中の一つの事例は,初期運動動作の後半部分における遂行不具合を主訴として心理サポートを求めたものであった.選手の成育歴、競技歴を含めた主訴に至る背景及び風景構成法作品から,選手自身の自立が心理的課題の根底にあることが理解された.事例の検討の項目として,語れないものを語る身体としての切り口の重要性が有効であると考えられた.
また,トップアスリートの風景構成法作品に対して,一般臨床家を交え,その特徴を概観したところ,病理モデル,臨床心理学モデルだけでは,理解に限りがあることが確認でき,アスリートを理解する新たな解釈仮説を導くことが今後の課題となった.
本研究により,アスリート独自の心理特性を理解することで,アスリートのサポートの質的向上につながる知見を得ることが可能となるだけでなく,身体性についての新たな理解にもつながる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Preliminary Investigation : Understanding the Internal Aspects of Elite Athletes-Approach Using the Landscape Montage Technique.2009

    • 著者名/発表者名
      Takeda, D.
    • 学会等名
      12th ISSP World Congress of Sport Psychology.
    • 発表場所
      Marrakech, Norocco.
    • 年月日
      2009-06-21
  • [学会発表] Development of "Basic Psychological Ability" Scale for athletes.2009

    • 著者名/発表者名
      Kotani, K., Nakagomi, S., Takeda, D.
    • 学会等名
      12th ISSP World Congress of Sport Psychology.
    • 発表場所
      Marrakech, Morocco.
    • 年月日
      2009-06-21

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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