本研究ではPGC-1αと核内受容体の遺伝子多型がミトコンドリアの量や機能、持久力に影響を及ぼすかを調査した。その結果、PGC-1α遺伝子Gly/Ser多型のGly/Gly+Gly/SerはSer/Serに比べて、PPARδ遺伝子T294C多型のT/T+T/CはC/Cに比べて、有酸素性作業能力が有意に高い値を示した。運動トレーニングによる変化では、Gly/GlyはLDLコレステロールの低下が大きく、またT/Tは有酸素性作業能力の増加が大きいという結果を得た。これらの遺伝子多型と骨格筋ミトコンドリアの量の間には関連が認められず、またTotal Genotype Scoreでも関連が認められなかった。
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