従来の検診システムは、婦人科あるいは検診会場に出かけて受診する必要があり、時間的、精神的負担が障害となっており、また若年者の羞恥心への配慮もなされていない。そこで我々は、若年層を対象とした啓蒙手法として、ピア・エデュケーション手法を用い、若年者のヒトパピローマウィルス(HPV)への意識向上に成果を上げており、また「自己採取法を用いた子宮頚癌検診の普及および精度向上」を目指した臨床研究を行い、自己採取によるHPV 検診が有用であることを報告した(Acta Cytologica 2011;55;106-112)。
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