• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

学校における転落事故の実態と防止策に関する調査研究:学校安全の合理的設計に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 21700670
研究機関愛知教育大学

研究代表者

内田 良  愛知教育大学, 教育学部, 講師 (50432282)

キーワード学校安全 / 学校事故 / リスク / 転落事故 / 学校建築 / 学校保健 / 耐震 / 教育財政
研究概要

本研究の目的は,学校における転落事故の発生実態(発生件数や発生機序)を把握し,その防止策を検討することである。これまでに発生した事故件数の集計・整理と,事故事例ならびに安全対策に関する聞き取り・実地調査をもとにして,転落事故の全容を具体的かつ実証的に明らかにし,その「発生件数の多さ」と「防止可能性の高さ」に言及する。本研究の作業は,転落事故を含めた学校安全の取り組み全体を,不安ベースではなく実証研究ベースで進めるべきことを訴えるものであり,これは合理的・効率的な安全達成に向けての一つの提言となる。
今年度はとくに次の2点について,重点的に取り組んだ。まず一つ目は,転落事故の防止策に関して,複数の小中学校を訪問し,その現状を調べた。対策が施されている場合,とくにそれが近年のものであったり特殊なものである場合には,そうした対策がなされるに至った経緯について,教育委員会関係者や教師から聞き取りをおこなった。
もう一つは,そうした現地での調査の成果も踏まえて,事故防止のための啓蒙活動を進めることである。転落事故は学校事故のなかでも,これまでほとんど注目されてこなかった種の事故である。そこでまずは事故の実態(件数や発生機序)や防止策に関する基本的な情報を発信することが肝要である。今年度はそれらの情報を,学校現場の研修や,申請者が管理するウェブサイトにおいて適宜提供した。また,マスメディア(主として新聞社)からの問い合わせにおいても最新の情報を整理し,提供した。申請者が専門とする『教育社会学研究』においては,転落事故を一例としながら,学校における合理的・効率的な安全達成に向けての指針を提言した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 学校事故の「リスク」分析-実在と認知の乖離に注目して2010

    • 著者名/発表者名
      内田良
    • 雑誌名

      教育社会学研究

      巻: 第86集 ページ: 201-221

    • 査読あり
  • [学会発表] 「学校安全」の死角-転落事故・スポーツ事故を題材に2010

    • 著者名/発表者名
      内田良
    • 学会等名
      平成22年度知多地方教育研究集会
    • 発表場所
      武豊町中央公民館
    • 年月日
      2010-10-07
  • [備考] 学校リスク研究所 (管理者:内田良)

    • URL

      http://www.geocities.jp/rischool_blind/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi