研究概要 |
子どもにおける運動生活習慣と体力や健康指標との関連性を横断データを用いて検討した先行研究は数多くある.しかし、縦断データを用いた変化同士の関連性や量反応関係を検討した研究はほとんどない、本研究では小学生と中学生を対象として3年間継続して調査した結果から,次のようなことが明らかとなった. 1)小学生の低体力集団では朝食摂取状況の改善が,中学生では朝食摂取状況とテレビ視聴時間の改善が体力の向上と関連がある. 2)小学生では,運動生活習慣→体力→不定愁訴の因果関係がある. 3)不定愁訴の子ども割合は,毎日朝食摂取, 1日の運動時間が30分以上,睡眠時間6時間以上,テレビ等視聴時間が3時間未満になると減少する.
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