長期間(2ヶ月間)にわたって同一個人の日常生活中の心拍データと心理状態を測定したデータに基づいて、各個人ごとに最適化した心理的緊張感評価方法を構築した。身体運動と日内変動の影響を取り除いた後に、各個人毎に、緊張感を心拍変動指標値の主成分得点から推定する重回帰モデルを構築した。学習用データを用いて、重回帰係数を決定し、その最適化したモデルに対して「非」学習用データを用いて、モデルの汎化能力を調べた。その結果、モデルのパラメータの学習に用いていない△緊張感データの値とモデルによるその推定値との間の相関係数の被験者間平均値は学習用データで0.51,「非」学習用検証データで0.42であった。
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