• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

高齢者の転倒回避に有効な代償的ステップ動作の評価とエクササイズプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21700689
研究機関福井大学

研究代表者

山次 俊介  福井大学, 医学部, 准教授 (40311021)

キーワード老化 / 転倒 / 代償的ステップ / 代償的ステップ
研究概要

高齢者の転倒予防プログラムは、主に転倒リスクに関連する身体的機能(下肢筋力、バランス能力など)の向上を目的としている。しかし、転倒を回避する動作、すなわち外乱に対してバランスを崩したときに支持基底面を拡大させる代償的ステップ動作に関する評価方法、エクササイズは提案されていない。高齢者の転倒、特に側方、後方への転倒は大腿骨頸部骨折や脊椎圧迫骨折など移動能力を著しく損なう障害に発展するケースが多い。高齢者はステッピング反応性が鈍化するだけではなく、適切にステップできないために脚がもつれたり、引っかかったりして転倒を回避できない。本研究では、高齢者の前後左右方向の代償的ステップ動作特性を明らかにし、転倒回避に有効な代償的ステップの評価、および改善エクササイズの提案を目的とした。
自立した生活を営む在宅高齢者218名を対象として、側方へのファンクショナルリーチ動作を指示し、姿勢保持限界を突破した後の代償的ステップのステップ幅、前方からのビデオカメラ撮影による動作特性を検証した。その結果、側方への代償的ステップは重心移動側の足をスライドステップするものと、反対側の足をクロスステップするものに分類された。スライドステップは、一旦重心移動と反対の足に重心を移動しなければならないため、腰部および体幹位置を戻す動作が認められ、反応遅延が示唆された。また、ステップ幅もスライドステップの方が小さい傾向にあり、姿勢を保持するために複数のステップが必要であった。さらに、スライドステップをとる被験者はクロスステップできない傾向にあることや、左右片側のみクロスステップできる被験者もみられた。
以上の動作特性を考慮して、高齢者の代償的ステップを改善するためのエクササイズの作成に取りかかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 画面指示ステップテストと転倒リスク、下肢筋機能との関係2009

    • 著者名/発表者名
      山次俊介, 他
    • 雑誌名

      体力科学 58

      ページ: 660

  • [学会発表] 高齢者の転倒回避動作を考慮した画面指示ステップテストの提案2009

    • 著者名/発表者名
      山次俊介,出村慎一,北林保,山田孝禎,辛紹煕,出村友寛
    • 学会等名
      日本体育学会第60回記念大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2009-08-28

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi