本研究では、高齢者の側方への転倒回避動作として有効な代償的ステップ動作の評価とそのエクササイズプログラムを開発することを目的とした。側方リーチ動作後の代償的ステップは、スライドステップとクロスオーバーステップに分類された。スライドステップは反応遅延、およびステップ後の不安定性が示唆された。また、スライドステップする高齢者の転倒リスクが高かった。本研究ではクロスオーバーステップ成就能力を改善するためにエクササイズを提案し、さらにその効果を検証するFour Cross Step Testを開発した。5ヶ月間のエクササイズ介入により、クロスオーバーステップ成就能力の改善が認められた。
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