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2009 年度 実績報告書

児童の形態および動作特性を考慮した身体活動量の評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21700700
研究機関千葉工業大学

研究代表者

引原 有輝  千葉工業大学, 工学部, 助教 (10455420)

キーワード児童 / METs(メッツ) / 3次元加速度計 / 歩行 / 歩行以外の活動
研究概要

本課題では、子どもの形態および動作特性を考慮して、3次元加速度計により1日のエネルギー消費量および身体活動強度(METs:活動時エネルギー消費量/安静時エネルギー消費量)を正確に把握するための評価法を開発すること目的としていた。我々の研究グループは、様々な活動中を対象に3次元加速度計から得られた合成加速度とMETsとの関係について児童と成人との相違を明らかにし、3次元加速度計を用いて児童におけるMETsを評価するための推定式の作成を試みた。小学生男子42名(年齢:10±2歳)、女子26名(年齢:9±2歳)[低学年:27名、高学年:41名]を対象とした。児童の日常生活にみられる代表的な活動として、計12種類の活動を取り上げ、各活動時における3次元合成加速度とダグラスバッグ法によるエネルギー消費量を測定した。±6Gまで計測が可能な3次元加速度計を腰部に装着して、鉛直、前後、左右方向の加速度を32Hzでサンプリングし、重力加速度を除くためにそれぞれハイパスフィルタ処理を施した加速度データから合成加速度を求めて、分析に用いた。児童における合成加速度とMETsとの関係式は、歩走行活動と歩走行以外の活動とで異なることが明らかになり、成人での報告と一致した。一方、歩走行活動および歩走行以外の活動ともに、児童と成人の関係式との間には相違が認められ、同一加速度に対応するMETsは、児童の方が小さい傾向がみられた。さらに、歩走行活動に着目すると、同じ歩走行時の速度でも検出された合成加速度には差異(児童>成人)が認められた。合成加速度から児童のMETsを推定する際に成人で得られた推定式を用いると過大評価された。したがって、児童のMETsを評価する際には、児童独自に作成した推定式を用いる必要があることを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 3次元加速度計を用いた児童の身体活動強度の評価-成人との比較に着目して-2009

    • 著者名/発表者名
      引原有輝
    • 学会等名
      第64回日本体力医学会
    • 発表場所
      新潟朱鷺メッセ(新潟県)
    • 年月日
      2009-09-19
  • [学会発表] 小児の体力低下・肥満と身体活動;エビデンスに基づく対策の提言「小児の体力と身体活動」2009

    • 著者名/発表者名
      引原有輝
    • 学会等名
      第64回日本体力医学会シンポジウム
    • 発表場所
      新潟朱鷺メッセ(新潟県)
    • 年月日
      2009-09-18
  • [図書] アクティブ・チャイルド60min-子どもの身体活動ガイドライン-2010

    • 著者名/発表者名
      竹中晃ニ(編集)引原有輝(分担)
    • 総ページ数
      122-123
    • 出版者
      サンライフ企画

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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