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2010 年度 実績報告書

高齢者の免疫機能の低下に対する身体活動の効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21700705
研究機関早稲田大学

研究代表者

清水 和弘  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (00508286)

キーワードヘルスプロモーション / ストレスマネジメント / 加齢・老化
研究概要

近年,口腔疾患が全身性疾患の原因となることや症状を修飾することが示されている.特に歯周病は高齢者に多いとされていることから,歯周病予防は,高齢者の全身性疾患の予防や健康維持・増進に関わる重要な課題である.近年,加齢に伴う免疫機能の低下を中等度運動によって改善しようとする試みがなされているが,これまでディフェンシンと運動の関係を検討した研究はほとんど無い.本研究では,高齢者の日常の身体活動が唾液中のディフェンシンに及ぼす影響について検討することを目的とした.運動習慣の無い74名の高齢者(71.5±0.5歳)を対象とし,唾液を採取してβ2ディフェンシン2(hBD2)濃度を測定した。また,簡易活動量測定器を2週間継続して装着し,1日当たりの歩数および活動量を測定した.得られた歩数を階層化し,四分位数をもって対象を4群(Q1~Q4)に分けた.1日あたりの平均歩数は,それぞれ3,626±941(Q1),5,770±491(Q2),7,960±656(Q3),および1,178±3,063 step/day(Q4)であり,quartileが高まる群になるほど有意に高値を示した(p<0.05).唾液分泌量は,それぞれ1.12±0.11(Q1),1.30±0.13(Q2),1.40±0.11(Q3)および1.48±0.10ml/min(Q4)であった.また1分間あたりのhBD2分泌量は,452.0±82.1(Q1),513.5±82.9(Q2),550.7±93,4(Q3)および624.8±75.9ng/min(Q4)であった.唾液分泌およびhBD2分泌は,有意な差は認められなかったがquartileが高まる群ほど高値を示す傾向が認められた.日常における身体活動量を高めることで唾液中ディフェンシン分泌が高まり,口腔疾患予防に有用である可能性が考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 新しいコンディション指標-唾液を用いたコンディション評価-2010

    • 著者名/発表者名
      清水和弘
    • 学会等名
      第21回日本臨床スポーツ医学会学会大会
    • 発表場所
      つくば市(招待講演)
    • 年月日
      2010-11-06
  • [学会発表] Influence of 3 consecutive days of high intensity exercise on resting salivary antibacterial peptides in young male subjects2010

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Shimizu, Yuko Tanimura, Yukichi Hanaoka
    • 学会等名
      15th annual Congress of European College of Sport Science
    • 発表場所
      Antalya(トルコ)
    • 年月日
      2010-06-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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