研究課題
若手研究(B)
本研究は、高齢者の転倒防止を目指した行動支援機器開発において干渉波電流(IFC)刺激手法の利用可能性を探るためにIFC刺激装置を試作し、IFC刺激を用いた微弱な電気刺激が平衡機能を向上させる可能性について検討した。腓腹筋表面からのIFC刺激では、重心動揺は低減せず、増加する傾向にあった。この結果から、微弱な電気刺激でもIFC刺激は皮膚表面ではなく深部で電気刺激効果が生じるため、筋紡錘に影響を与えたことが示唆された。一方、両脚の膝関節へのIFC刺激印加については、重心動揺の低減傾向が確認された。
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バイオメカニズム学会誌 Vol.34、No.2
ページ: 116-123