• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

骨芽細胞分化制御におけるmicroRNAの関与とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 21700715
研究機関(財)岐阜県研究開発財団岐阜県国際バイオ研究所

研究代表者

伊藤 智広  (財)岐阜県研究開発財団岐阜県国際バイオ研究所, 健康有用物質研究部, 研究員 (30435854)

キーワードmicroRNA / 骨芽細胞 / 分化
研究概要

近年microRNAやsiRNAなどの低分子の機能性RNAが遺伝子発現を制御し、様々な生理現象、疾患発症に関与することが明らかになっている。我々も骨形成を担っている骨芽細胞分化にmicroRNAが深く関与していることをarray解析により見出た。
本年度は、microRNA-141-200aが骨分化において作用する転写因子Dlx5を標的としていることを以下に示した方法により検証した。
【検証事項】
(1) 変動microRNAsのPrecursorまたにAntisense Inhibitorを導入することによる分化への影響
(分化:ALP活性、石灰化:Alizarin Red染色、タンパク及びmRNA発現:Western blotting, qRTーPCR)。
(2) 標的遺伝子の同定
標的遺伝子の3^'-非翻訳領域へのmicroRNAの結合(3^'-非翻訳領域へのmicroRNAの結合領域を変異および欠損を加え実証する)をLuciferase reporter assayにより検証した。
明らかにした。
(3) 初代培養細胞による実証
検証された事項について初代培養系でも確認できるか検証した。
以上の手法から、microRNA-141/-200aが骨芽細胞分化に関わる転写因子の1つであるDlx5を標的としていることを実証し、J. Bilo. Chem. (284,19272-19279(2009))に報告した。さらに、現在、microRNA-208が骨芽細胞分化にかかわる転写因子であるEtslを標的にしていることが明らかとなり、最終の確認作業を行っている。加えて、バイオインフォマティクスデータ解析により、microRNA-192,-370がIGF-IとATF1,BMP-2とEts1をそれぞれ標すとしていることが推測されたことから、次年度、これらmicroRNAの標的遺伝子の同定を進め、microRNAによる分化調節メカニズムの解明を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] MicroRNA-141 and -200a are involved in bone morphogenetic protein-2-induced mouse pre-osteoblast differentiation by targeting distal-less homeobox 5.2009

    • 著者名/発表者名
      Itoh T., Nozawa Y., Akao Y.
    • 雑誌名

      The Journal of Biological Chemistry 284

      ページ: 19272-19279

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.giib.or.jp

  • [産業財産権] 間葉系細胞分化を調節するための薬剤及びその利用2009

    • 発明者名
      伊藤智広, 赤尾幸博, 三島敏
    • 権利者名
      岐阜大学
    • 産業財産権番号
      PCT/JP2009/069654
    • 出願年月日
      2009-11-19

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi