幼児期の子ども同士の模倣の分析による仲間関係の探究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21700721
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生活科学一般
• 研究機関: 玉川大学
• 研究代表者: 岩田 恵子 玉川大学, 教育学部, 准教授 (80287812)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 教育系心理学 / 模倣 / 幼児 / 仲間関係 / 他者理解

研究概要

幼稚園における自由遊び場面において仲間集団がどのように形成されるかを、幼児同士の模倣に注目して分析した。仲間集団内で模倣が意図的に行われ始めると、同じ集団ではない相手を排除するような行為も生じていた。これは社会的不確実性の中で小さな共通点により安心できる場の形成を試みるゆえに、排除行為が構成されていると考察された。仲間集団の形成は、集団のダイナミクスと相互構成的に行為の意味をよみとり、保育に活かす必要が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 幼稚園における仲間づくり:「安心」関係から「信頼」関係を築く道筋の探究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岩田恵子
  • 雑誌名: 保育学研究 巻: 49巻 ページ: 157-167
  • URL: http://ci.nii.ac.jp/naid/110008799404
  • 査読あり
• [雑誌論文] 模倣の発達の観点からみる幼児期の仲間集団の形成 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岩田恵子
  • 雑誌名: 青山社会情報研究 巻: 2巻 ページ: 31-40
  • URL: http://ci.nii.ac.jp/naid/110008431824
  • 査読あり
• [学会発表] The formation of peer groups in line with imitation development in kindergarten (2011)
  • 著者名/発表者名: Iwata, K
  • 学会等名: Proc. of International Society for Cultural and Activity Research(ISCAR2011)
  • 発表場所: イタリア・ローマ
  • 年月日: 2011-09-08
• [学会発表] 模倣のありかたを通してみる幼児期の仲間集団の変容 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岩田恵子
  • 学会等名: 日本発達心理学会第22回大会発表論文集
  • 発表場所: 東京都・東京学芸大学
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] 幼児の二者から三者関係の遊びへの変化における模倣の果たす役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岩田恵子
  • 学会等名: 日本保育学会第63回大会発表要旨集
  • 発表場所: 愛媛県・松山東雲女子大学
  • 年月日: 2010-05-23
• [学会発表] 遊びの中で仲間を模倣することの意味 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岩田恵子
  • 学会等名: 日本発達心理学会第21回大会発表論文集
  • 発表場所: 兵庫県・神戸国際会議
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] 幼稚園において子どもが他児の動きを模倣することの意味 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岩田恵子
  • 学会等名: 日本教育心理学会第51回総会発表論文集
  • 発表場所: 静岡県・静岡大学
  • 年月日: 2009-09-20