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2009 年度 実績報告書

乳幼児衣服の腹部圧迫に関わる研究

研究課題

研究課題/領域番号 21700730
研究機関大阪教育大学

研究代表者

山田 由佳子  大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (20304074)

キーワード乳幼児 / ズボン / ゴムベルト / 腹部圧迫 / 引張特性 / 衣服圧
研究概要

H21年度は、市販ズボンをサイズ違いも含めて計88点収集し、ウェスト部分の構成を調査した上で、ゴムのみ及び布がついた状態のウェスト部分の引張測定を行った。比較の為、市販衣類用平ゴム計38点を収集し同様に実験を行った。実験は、実際にズボンをはかせる時に引き延ばす割合を考慮して、45%伸長時の伸張力の平均値を算出した。その結果、収集した市販ズボン(サイズ違いを除く)の83.3%が編物で、綿100%が半数以上を占めた。ベルト部分は共布を使った物が多く、ゴム替え口がある物が81.2%であった。使用されているゴム本数は1本が68.8%と多く、1本のものは幅広い織ゴムが使用されておりゴム幅は平均22.9mmであった。2本のものは細いコールゴムが使われており、平均6.7mmであった。ウェストの太さは80サイズで平均40.9cm、90サイズで42.2cmであったが、両サイズ共に最大と最小の差が8.8cmもあり、同じサイズ表記でもウェストの太さに大きなばらつきがあることが明らかとなった。市販ズボンの布付き、及びゴムのみの伸長力測定の結果、ウェスト部分が共布で構成されており、ゴム1本で十分なギャザーがよっているタイプのものはゴムのみの伸張力と布付きでの伸張力に差はほとんどみられないが、ウェスト部分が別布でリブ編等布自体の伸張力が大きなタイプはゴムのみの伸張力に比べて大きな伸張力がかかることがわかった。市販平ゴムは、同一メーカーの幅違いの試料では幅と伸張力の間に正の相関がみられた。又、市販平ゴムには様々な種類があるが、市販ズボンゴム1本でのゴム幅平均に近い試料では45%伸長時に6.1Nの伸長力がかかっていることが明らかになった。全体的にズボンに使用されているゴムの伸長力は市販平ゴムに比べて低い傾向が見られた。H22年度は以上の結果を基に、衣服圧との関連を検討し、最適なゴム幅やベルト布等を決定する予定である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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