本研究では、1) 地域性を生かした教材開発、2) 住居領域における教材開発、という視点で、新学習指導要領に対応した家庭科教育の授業研究を目的としていた。研究計画・方法は、新学習指導要領の分析を行ない、小学校家庭科および中学校技術家庭科(家庭分野)における授業計画の立案を行なう。そして、家庭科教育の中でも教育現場で苦手意識が強い領域である住居領域に視点を当て、地域性を生かした教材開発を行なう。鹿児島県の地域性を生かすということでは、伝統的建造物群保存地区を対象として考えている。伝統的建造物群保存地区では、建築物はもちろんのこと、日本における伝統的な住生活の継承が行なわれている。これらの地区で調査を行なうことにより、どの学校でも使用できるような教材の開発を考えている。 それらを踏まえ、平成21年度は、新学習指導要領に対応した授業研究の事前研究として、1) 新学習指導要領の分析、2) 学校教育現場の実態把握、3) 伝統的建造物群保存地区における実態把握、4) 地域性を生かした教材の事例収集、5) 地域性を生かした教材開発、を行なった。
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