• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

COX-2およびPPARを指標としたハーブの機能性評価

研究課題

研究課題/領域番号 21700753
研究機関奈良女子大学

研究代表者

勝川 路子  奈良女子大学, 生活環境学部, 助教 (20508519)

キーワードCOX-2 / PPAR / ハーブ / 機能性評価
研究概要

近年、糖尿病、高血圧症、脂質異常症といった生活習慣病の患者および予備軍の人口が急激に増加している。我々の研究室では、誘導型シクロオキシゲナーゼ(COX-2)発現抑制およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)活性化を指標にして、生活習慣病予防を目指した食品機能性成分の評価を行っている。COX-2はプロスタグランジン(PG)産生の律速酵素であり、非ステロイド性抗炎症薬の標的として知られているが、発癌や生活習慣病に関与していることが明らかになってきた。一方、PPARは3種類のサブタイプα、β/δ、γを持つ核内受容体で、生活習慣病予防の標的として注目されている。PPARγがCOX-2の細胞特異的発現調節に関与すること、赤ワインに含まれるポリフェノール・レスベラトロールがCOX-2発現を細胞選択的に抑制し、PPARαの活性化を介して脳保護効果をもつことを既に報告している。本年度は、機能性の評価が定まっていない成分が多く残っているハーブに着目し、機能性評価を行った。その結果、レモングラス油がCOX-2プロモーター活性抑制効果をもつとともにPPARα、γを活性化すること、レモングラス油の効果成分は主成分のシトラールであることを明らかにした。また、シトラールはmRNAレベルおよびタンパク質レベルでもCOX-2発現を抑制することが明らかになった。今後は、シトラールによるPGE_2産生量の変化を調べると共に、他の機能性成分の探索を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] COX-2発現抑制とPPAR活性化を指標にした香辛料成分の機能性評価2009

    • 著者名/発表者名
      勝川路子、中田理恵子、井上裕康
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌 16

      ページ: 683-686

    • 査読あり
  • [学会発表] COX-2発現抑制とPPAR活性化を指標にした香辛料成分の機能性評価2009

    • 著者名/発表者名
      勝川路子
    • 学会等名
      日本味と匂学会第43回大会
    • 発表場所
      旭川市民文化会館(北海道)
    • 年月日
      2009-09-03

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi