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2010 年度 実績報告書

海苔由来成分の新規機能性物質の探索と作用機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 21700768
研究機関熊本県立大学

研究代表者

友寄 博子  熊本県立大学, 環境共生学部, 講師 (10347700)

キーワード糖尿病 / 低栄養 / 機能性食品
研究概要

メタボリックシンドロームは、合併症として症例の多い糖尿病の改善が重要な課題とされている。糖尿病の予防と治療には、主に高血糖、高インスリン血症、インスリン抵抗性などを病気の進行に合わせて改善する事が重要である。本年度は、先の研究で海苔から見出したインスリン様作用物質についてさらに分離・精製を進めた。液体クロマトグラフィーなどで分離を進めたが、作用物質の同定には至らなかった。
先の研究で低栄養状態改善の為の食品素材として、海苔由来成分が脂質吸収を促進する作用を持つことを明らかにしている。そこで、本年度は脂質吸収に関与する成分の検索ならびにその作用機構解明を進めた。まず初めの試験では、海苔微粉末の加熱度合いにより脂質吸収に及ぼす影響が異なる事を明らかにした。続いて、初めの実験では脂質負荷試験の際に油をエマルションにして投与していたため、次の試験では油で投与して血中脂質濃度を比較した。その結果、油で投与しても同様に脂質吸収を促進したことから、海苔微粉末は脂質の消化・吸収を助ける働きをする可能性が示された。次に、投与量の違い(80, 400, 800mg/kg体重 焼海苔微粉末と油を加熱した試料)により脂質吸収にどのように影響を及ぼすかを検討した結果、投与量による差は本実験では見られなかった。本年度の研究では、脂質負荷試験を行った際に脂質濃度を血中の値で比較したので、今後はリンパ液中での脂質濃度を比較して、より正確な脂質の吸収率を比較検討していきたいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] スサビノリ由来成分のインスリン様作用2010

    • 著者名/発表者名
      友寄博子、近藤昌次、淺川牧夫
    • 学会等名
      日本栄養・食糧学会
    • 発表場所
      宮崎
    • 年月日
      2010-09-25
  • [学会発表] 海藻由来成分のインスリン様作用2010

    • 著者名/発表者名
      友寄博子、淺川牧夫
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      2010-09-17

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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